明日の奈良を創る会 内藤智司議員
市長は幅広い意見を聴取するため、懇談会を設置。評価と総括を。
中間報告以降の部会協議の進捗、本市の意向を。
県域水道一体化について、市民への周知はこれまでどのように?
市長
懇談会には学識経験者、市民団体、市議会議員の皆さまなど多方面から参画頂いた。
先行事例からの統合効果、事業統合以外の広域化手法について、意見をいただいた。
企業団参加する条件として一定期間、本市に独自の水道料金を設定し、独立経営する「セグメント会計」、県が企業団に対し財政的に更なる支援をする「垂直補完」についても議論できた。
広域化の意義は理解できるものの、現在の統合案では奈良市として参加することは難しいのではないかという意見も多かったと受け止めている。
セグメント会計について、猶予はあるもののいずれ料金統一となり、問題を先送りしているのではという意見もあった。
懇談会は、最終的な結論を答申としてまとめる場でないが、頂いた意見を受け止め、市の最終判断に生かしたい。
中間報告以降の部会の一体化論点検討部会において、9月までに4回開催。部会には懇談会の意見も報告を随時実施し、意見反映し議論を進めている。
中間報告以降に設置された企業団設立後における経営方針の意思決定を行う意思決定プロセス部会に本市は参加していないが、現在はまだ開催されていないと承知。
企業長
奈良上下水道だよりにて掲載。5月~8月開催した懇談会で市民団体代表、議員が参加。懇談会では213名という多くの傍聴があり、資料もHP掲示し周知を図った。市民生活に直面する問題であり、今後も周知を務めていく。
内藤
奈良市の判断は県の計画の大きなポイント。
私は広域化自身に反対するものではない。できれば水道だけでなく広く進めるべきで、消防の広域化も、もっと奈良市が入れる状況を作れたら入っても良かったのではないかと考えている。
郡山市は離脱したが、奈良県の一体化から奈良市が離脱するのが本当にいいのだろうか。私はもっと検討が必要だと考える。
数年にわたって議論をしてきたがまだスタートにも立っていない。安全対策、人員対策なにも決まっていない。特別委員会を立てるべきだが、県から情報が下りてこないので議論できない、そんな状況で期限が優先されている。
奈良市が入ってほしいという市がたくさんある。奈良市が入れる状況を作ってほしいと、伝えるべき。時間をおいてでも、奈良県内の市町が納得する形をとらねば、奈良市としての位置づけを担っていかねばならないのでは。奈良市民に説明できる制度をもう一度作るべきと考える。