奈良の水道問題を考える市民フォーラム

奈良「県域水道一体化」で地元の浄水場がなくなる。5年に一度水道料金が上がる。一体化の後は民営化?奈良の水道の将来を考えるために個人・団体が集まり活動している市民団体「奈良の水道問題を考える市民フォーラム」のブログです。

【大和郡山市長に申し入れ】市民説明会と北郡山浄水場廃止の周知等求める申し入れ

「県域水道一体化における情報公開を求める請願」可決を受けて、大和郡山市の水道問題を考える市民連絡会が、市長に対する申し入れを2024/1/19に行いました。

上田市長からは「理解しており浄水場廃止は隠しているわけでなく、広報していく」等、前向きな回答を得ました。

郡山市に2つある浄水場(水源)の一つ「北郡山浄水場の廃止」など、ほとんどの市民に周知されていません。

なにより、大和郡山市上田市長は「県域水道一体化に参加しない」ことを公約の一つに挙げ、当選しました。

「市民が知らないうちに勝手に決まった」ということのないように、県だけでなく、基礎自治体として市町村も積極的な広報をお願いしたいと思います。

申し入れのダウンロードはこちらから

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大和郡山市長 上田 清 様
県域水道一体化における情報公開を求める請願可決により
市民説明会と北郡山浄水場廃止の周知等求める申し入れ


2024年1月19日
大和郡山市の水道問題を考える市民連絡会
代表 吉本 憲司


水道事業は憲法が保障する生存権を具現化するものとして、「公共の福祉の増進」が目的です。県域水道一体化の現状は、自己水源の廃止につながり、災害対策に有効な「地域分散型水道」の否定となります。


水は人権、自治が基本です。国民の貴重な財産である水道インフラは、市町村主体で健全な運営と災害対策も維持する必要があると私たちは考えます。


さて、昨年12月15日の定例会本会議にて、私たち市民より提出された「県域水道一体化における情報公開を求める請願」が可決されました。


大きな柱の一つ目は、全ての市民・地方議員・報道への透明性ある情報公開及び傍聴の自由を市として県に対し働きかけること。

二つ目は、今後も市民説明会での意見収集に努め、広報等の掲載は利害に関係なく開かれた情報公開を市に求めるものでした。


特に二つ目について、法定協議会で現在も継続審議となっている点など、知事が変わってからの内容も含め、改めて市民説明会を行うことを求めます。


また、広報誌等への掲載については紹介議員から趣旨説明及び賛成討論があったように、「北郡山浄水場の廃止」が一度も掲載されず、現在も認識していない市民が多くいることは深刻です。


今後の水道料金算定も、頼みの10年限定の交付金と寄せ集めた内部留保が尽きた先の見通しが不透明です。赤字自治体が圧倒的に多く、毎年「未執行分」の相当額が発生した想定が見えないまま「料金抑制」がアピールされています。


以上、私たち市民の請願趣旨に対し、13人の多数議員が賛同可決したことを重く受け止めていただき、市民説明会と「北郡山浄水場の廃止」などの周知も含め、およその公開時期など明確なご返答をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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