奈良県内水道の将来を大きく変える県域水道一体化。
その議論の場が法定協議会。
1回目は公開されたのに、第2回目は非公開の情報ゼロ。
(詳細は以下リンク記事参照ください)
山下知事で奈良の水はどうなる?第2回法定協議会は一転。マスコミすら非公開 - 奈良の水道問題を考える市民フォーラム
現在、議員すら内容が分からない状態が続いています。
「しっかり情報公開をしてほしい」
要望はその一点。
県に対して情報公開するように求めてほしいというものです。
2023年11月以降、奈良の水道問題を考える市民フォーラムの仲間たちが、奈良県・県内市町村で陳情・請願・意見書採択に動きました。
結果は…以下の通りです。
①大和郡山市 可決
委員会では2対3で否決。
12/15本会議 13対6で意見書可決。(全19人)。
②生駒市 否決
12/11経済建設委員会では否決。
賛成3(公明・共産・塩見)反対3(凛翔絆2・維新1) 委員長採決により
12/20本会議も、1票差で否決。
賛成(公明3人、共産2人、塩見、加藤、伊木、神山、中尾)10名。
反対(凛翔絆6、維新3、高杉、中嶋)11名。
要旨の事実確認ができないところがある。知事批判に聞こえるといった理由で反対。
③天理市
意見書提出したが、議会運営委員会で諮るも採択されず。
④三宅町 可決
本会議で、賛成5、反対3で採択。
⑤県
陳情書提出。
芦髙清友(自由民主党)県議が12/12建設委員会で、一体化に賛成する立場で、同趣旨の質問。 (以下概要)
Q,法定協2回目の報告は?
A,方向性が整理できた段階で議会にも知らせる。
Q,2月議会で議論したい、部会含め、資料の開示、議事録を事後で公開は考えられないのか。
A、今議論しているところ。方向性が整理は5年度中と言っているので、整理ができた段階でおっしゃった形で報告したいと考える。
まさか、情報公開の求めを議会が否決するとは想定外でした。
(情報公開の意図は賛成…と説明しつつも、態度は否決)
以下は参考までに、生駒市で提出した請願文面す。
同様の内容を県・各市町村で提出しています。
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県域水道一体化における「情報公開」を求める請願書
【要旨】
県域水道一体化について、法定協議会(以降、法定協)の情報公開等を議会として、県に対して求めてください。
①参加者、会議資料、議事録など、すべての資料をWEB公開すること。
②傍聴を可能とし、マスコミフルオープンとすること。
③協議の内容は、広報紙やホームページ、説明会などを通して随時住民に知らせること。
【理由】
- 山下知事は、一体化の目玉「水道料金一本化」「2025年4月の一斉スタート」にこだわらないと第1回法定協で発言されました。第2回法定協では方向修正されたようですが、各自治体の状況や経緯、議論等を市民のみならず議員も知ることができません。
- 山下知事は就任式で「山下県政においては、県政情報は、原則公開といたします。情報公開条例、個人情報保護条例で非開示とされるもの以外は、全て公開をいたします。非開示事由の解釈も厳格にいたします。そして、情報公開請求に対して、受け身に対処するだけでなく、これまでよりもっと積極的に県民に対して情報を提供してまいります。」と発言しています。
- 先例として、大阪都構想の法定協では全ての回が開催告知され、市民も自由に傍聴可能で、動画・議事録・配布資料すべてWEB公開されました。(現在も公開中)
- 第2回法定協は、マスコミすら非公開となり、資料も公開されていません。
第1回法定協では、マスコミ限定とはいえフルオープンであり、配布資料・議事録もWEBで公開されました。山下知事の情報公開への姿勢が早くも崩れており、このままでは市民の利益を損ねることが明らかです。
県域水道一体化についての資料や議論が、市民の代表である議員にすら、十分に知らされていません。水道は、市民生活に大きくかかわる重要事項であり、議員・市民への十分な周知が必要と考えます。
以 上