知事が山下氏に代わり、予算執行停止一覧に県域水道一体化も挙がっている中、知事のヒヤリングで何がどう変わったのか。
県域水道一体化の議論がされる法定協議会の資料と議事要旨が、奈良県HPに掲載されました。
(一番下の参考資料)
主なポイントは以下に書いた通り、この3つ、というのは変わりません。
①水道料金の統一にこだわらない
②料金試算をやり直す
③2025/4月スタートにこだわらない
【第1回法定協】山下知事の発言で、合意の前提が崩れた!今後の議論に注目です。 - 奈良の水道問題を考える市民フォーラム
これ以外の気になる箇所がありましたので、抜き出しておきます。
■山下知事
・国の有利な交付金を受けることが出来るのが令和7年から10年間ということで、令和7年からということで議論してきたかと思うが、聞いたところ、10年間の間に工事さえすればよいとのことである。
・令和16年度までに工事が終わればよいのであって、令和7年から工事をしなければならないわけではない。
・もちろん前知事の時代に約束した県からの垂直支援は行う。
・多少 1 年ぐらいは開始時期が遅れてもよいのではないかと思う。
・どのような経緯で、最初から水道料金を統一するということになったのか、また当初から水道料金を統一しなければならない理由がどこにあったのかが正直分からない。ただ、全国の例では、当時から料金統一しているところはむしろ少数である。
・料金の統一が絶対ではないことは全国の例を見れば分かる。人口、職員数の多さ等を考えると、奈良市が入るか入らないかはこの企業団がうまくいくかに関わると思う。
・奈良市も入れるなら、入った方がよいと思うし、料金がネックなら見直せばとも思う。
■香芝市長
(検討部会について)非公開で行うということだが、これまでオンラインで参加されていた方もいらっしゃったかと思うので、オンラインでの開催等、出来る限りご配慮いただきたい。
■幹事会幹事長
・部会の節目で意見発言の機会を設けるという方向性
・検討部会のオンライン開催についても積極的に活用
■磯城郡水道企業団企業長(田原本町長)
・既に合意している3点、令和7年度から事業統合・水道料金統一、この別枠でその時に料金が統一料金よりも低いところは段階的に合わせるということ。これが基本で令和5年の3月に全議会で議決を取ったと認識している。今回知事から提案があった、統合時の水道料金統一を外すということは、基本合意の前提が崩れると認識しており、一旦枠組みを解散すべきではないか。
■御所市長
・水質検査センター組合は簡易水道11村の検査もしている。11村は検査料金がどうなるか、不安に思っている。検査料金が分からないのに解散できないというのが正直な思い。
・奈良市は老朽化が進んでいるので、その分の工事を我々が担わないといけなくなるので単純な話ではない