談話
奈良市の「県域水道一体化」不参加の決断を歓迎します
奈良市の水道問題を考える市民フォーラム
奈良市は昨日の記者会見で、「県域水道一体化」に参加しないことを発表しました。
市民と議会が力を合わせば、政治は動くという実感を強くし、声を上げられた多くの皆さんとともに、大きな喜びをもってこの決断を受止めるとともに、貴重な経験を今後に生かしたいと思います。
私たちは2年前から、この一体化に参加しないことを求めて活動をはじめ、学習を重ね、宣伝や市への請願署名、市議会への働きかけ、地域でのミニ集会など多彩な活動ににとりくみ、請願署名は1万人に達します。
ただ市長は、「広域化は必要と考える」、「新たに作られる企業団と連携を図る」などの発言をされており、今後、注視していきたいと思います。
またこの活動を通じて仲川市長に、パブコメや説明会の開催、市民だよりの活用など、市民の声を聞く姿勢が見られなかったことは、大変残念に思います。
いうまでもなく、この水道広域化をめぐる動きの背景には、国の地方政治の広域化政策があり、その延長として民営化も視野に据えられています。
いうまでもなく奈良県と奈良市は、自治体として対等の関係であり、とりわけ水道については関係者の努力で、これまで営々として築かれてきた歴史があります。
今後についても、市民と行政の共同で水道の自治、住民自治を守るために、私たちも努めていきたいと思います。
2022年10月5日