奈良の水道問題を考える市民フォーラム

奈良「県域水道一体化」で地元の浄水場がなくなる。5年に一度水道料金が上がる。一体化の後は民営化?奈良の水道の将来を考えるために個人・団体が集まり活動している市民団体「奈良の水道問題を考える市民フォーラム」のブログです。

【奈良市】署名の最終提出&住民自治に向けての協議会の場の設置を要望しました。

本日、奈良市水道局に最終集まった署名をすべて提出するとともに、要望書を手交しました。今回は6回目の提出で、最終集まった署名はなんと、10,977筆。

奈良市は一体化に参加しないで。奈良市の水道を残してほしいという、多くの市民の声を届けることができました。皆さま、本当にありがとうございました。

奈良市が一体化に不参加という結果を歓迎しつつも、これで終わりではありません。

今後、奈良県全体の水道が大きく変わっていく中、奈良市の水道をどうしていくのか。

行政だけではなく、議員、労働者、市民を含めた、水道に関するすべての事項を話し合う協議会などの場(フランス パリ市などで実践、うまく機能しています)を設置するよう求める要望書を提出しました。

日本でも岩手県矢巾市の水道サポーター制度など、多くの市民が水道行政を考える仕組みが成功しています。

奈良市100年ブランドの水道を守るために、みんなの水道を将来世代に残していくためには、みんなの力が必要です。

奈良市水道局に最後の署名を手渡しました。

以下、要望書

2022年10月27日
奈良市仲川げん

奈良市の水道に関する協議会設置の要望書
奈良市の水道問題を考える市民フォーラム

この度の、県域水道一体化不参加の決断、私たちとしても歓迎します。
さて私たちは2年以上前から、この「県域水道一体化」に参加しないことを求めて活動をはじめて学習を重ね、宣伝や市への請願書の提出、市議会への陳情や要請活動、市内各地で議員の参加もいただき、地域の皆さんとのミニ集会を開くなど、多彩な活動にとりくんできました。

すでにご承知のことと思いますが、いま世界では市民を含めた多様なセクターが参加する「水道自治」が始まっています。

フランス・パリ市は、再公営化をきっかけに、市民水オブザバトリーを設置し、これが市民と水道事業を結ぶチャンネルとした機能を発揮して、水源地の保全など新たな取組みが生まれています。

奈良市は「県域水道一体化」に参加しないことを決断されました。これからまさに、奈良市の水道が大きく変わっていくタイミングです。

この機にあたり、私たちはSDGsゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」とも通じる、多様なセクターの「参加型統治」をすすめるべきと考え、次のことを要望します。


要望事項
行政だけではなく、議員、労働者、市民を含めた、水道に関するすべての事項を話し合う協議会などの場を設置すること。

以 上

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要望書PDFはこちらからダウンロードできます。

奈良市水道局への協議会設置の要望書2210.pdf - Google ドライブ