奈良の水道問題を考える市民フォーラム

奈良「県域水道一体化」で地元の浄水場がなくなる。5年に一度水道料金が上がる。一体化の後は民営化?奈良の水道の将来を考えるために個人・団体が集まり活動している市民団体「奈良の水道問題を考える市民フォーラム」のブログです。

【やりました!奈良市不参加!】市民フォーラムニュースを発行しました。

以下、ニュースのテキストです。
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奈良市の水道問題を考える 市民フォーラム・ニュース 2022年10月号


やりました! 水道の県域一体化、奈良市不参加!
市民と議会が力を合わせて実現できました
「水道の自治守ろう」の声 秋風にのせて・・ 大和平野のすみずみに!

ジャーナリスト 浅野詠子さん
「一体化離脱を奈良市長が英断されました。印象深いのは市議たちの論戦です。県主導の一体化構想に対し、現場に即した批判を展開され、市営水道に対する愛と熱を感じました。」

奈良自治労連書記次長 中村篤子さん
「水道職員は、安全安心低廉な水道水を使ってもらうために、先人が守り続けてきた財産を、守り続ける使命を背負い、業務にあたっています。市民にとって大切なものは何か、一緒に「水道の自治」を守りましょう。」

市民の方たちから寄せられている声
「素晴らしい成果ですね。おめでとうございます。」
「元気になりました。」 「声をあげてよかった。」
「みんなが力を合わせたからですね。」
「次の世代に、安心・安全の水を残せてよかった。」
等、たくさんの声が寄せられています

市民フォーラム代表 八木健彦
「100年間、奈良市民の命をつないできた奈良市水道は護られた!
10月4日、仲川市長は、県域水道一体化への不参加を表明しました。私たちは市長のこの勇気ある決断を市民の想いに沿ったものとして、大歓迎します。
社会的共有財としての水、それを保障する仕組みとしての水道自治は壊されずに済みました。市民の熱い思いに満ちた活動と市議との広汎な連携、市議の頑張りと努力、この両者が一体となって市政を揺り動かしたといえます。
風穴は開けられた!この波紋を大和盆地全域に広げ、近隣自治体・地域住民と手を結び、協力し合って、県域水道一体化のレールから共に脱け出す道を創っていきたいです。もう一つは水道自治を市民自治と結びつけて、奈良市の水道の将来設計と運営をめぐる議論への市民参加を実現して、地域自治を押し広げていくことです。さらに前進しましょう。」

署名と要望書
27日に最終の署名提出
目標の10,000筆を超えました
市民参加の水道運営を!
仲川市長に、
「今後の水道事業の運営は市民や議会も参加で」
と要望書を提出!


【談話】奈良市の「県域水道一体化」不参加の決断を歓迎します
奈良市の水道問題を考える市民フォーラム 2022年10月5日

奈良市は昨日の記者会見で、「県域水道一体化」に参加しないことを発表しました。
市民と議会が力を合わせば、政治は動くという実感を強くし、声を上げられた多くの皆さんとともに、大きな喜びをもってこの決断を受止めるとともに、貴重な経験を今後に生かしたいと思います。
私たちは2年前から、この一体化に参加しないことを求めて活動をはじめ、学習を重ね、宣伝や市への請願署名、市議会への働きかけ、地域でのミニ集会など多彩な活動ににとりくみ、請願署名は1万人に達します。
ただ市長は、「広域化は必要と考える」、「新たに作られる企業団と連携を図る」などの発言をされており、今後、注視していきたいと思います。
またこの活動を通じて仲川市長に、パブコメや説明会の開催、市民だよりの活用など、市民の声を聞く姿勢が見られなかったことは、大変残念に思います。
いうまでもなく、この水道広域化をめぐる動きの背景には、国の地方政治の広域化政策があり、その延長として民営化も視野に据えられています。
奈良県奈良市自治体として対等の関係であり、とりわけ水道については関係者の努力で、これまで営々として築かれてきた歴史があります。
今後についても、市民と行政の共同で水道の自治、住民自治を守るために、私たちも努めていきたいと思います。

今後の活動への参加を呼びかけます!
広域化、一体化と事業規模が大きくなるほど、住民の声は届きにくくなり、民営化を止められなくなります。
水は命に直結します。水道代が上がり続ければ生きていけなくなります。生きるのに必要な水を供給するのは国の役目です。
奈良県下の各市町村の課題はさまざまですが、だからこそ、連携や情報交換が必要だと思います。
今後の講演会や学習会への参加をよろしくお願いします。
11月17日に全体会があります。ご参加をお待ちしています。